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2004 年度 実績報告書

大気圧プラズマリアクタによる非触媒型コンパクトリフォーマの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16760151
研究機関東京工業大学

研究代表者

野崎 智洋  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (90283283)

キーワード大気圧非平衡プラズマ / 天然ガス / メタン / スチームリフォーミング / 水素 / 低温改質 / ストリーマ放電 / 振動励起
研究概要

背景と研究目的
触媒を全く用いない低温燃料改質システムとして,加圧下で形成される非平衡プラズマを適用した非触媒型マイクロ燃料改質器を提案し,その開発を目的に研究を行う.平成16年度は,大気圧プラズマリアクタのプロトタイプ試作,プロセスの電気,反応基本特性を明らかにすることを目的に研究を行った。
成果
プラズマ燃料改質の基本特性として,メタン転換率と投入エネルギーの関係を調べた。比投入エネルギーでデータ整理すれば,様々な反応条件で得られた結果を一つのグラフ上で評価することができる。メタン転換率は比投入エネルギーに対して単調に増加する。原料ガスmol当たり10eV/molecule(=963kJ/mol)の電力を投入した場合,常温でもメタン転換率は25%に達した。一方,すべてのデータは1つの曲線上にプロットされ,比エネルギーの増大にともなって転換率は単調に増加した。つまり,外部パラメータとしてのリアクタ構成(形状・容量),ガス組成・圧力・流量が,プラズマ粒子(電子,イオン,活性種)の密度やエネルギー分布に及ぼす影響が小さく,外部パラメータが多い反面,反応制御性は低いことを示している。このことは,ラボスケールでリアクタを最適化すれば,そのまま所望の容量まで容易にスケールアップできることも意味している。周波数が高くなるほど反応場の熱化が著しく進行し,メタンの重合物(エタン,アセチレン,プロパン)などが多量に生成された。また,電極面上へ析出した固形炭素も確認された。消費電力を抑制して反応場の熱化を抑制できれば,更なる高効率化が期待できることを示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Partial oxidation of methane using a microscale non-equilibrium plasma reactor2004

    • 著者名/発表者名
      Tomohiro Nozaki, Akinori Hattori, Ken Okazaki
    • 雑誌名

      Catalysis Today 98

      ページ: 607-616

  • [雑誌論文] Micro-plasma technology -Direct Methane-to-Methanol in Extremely Confined Environment-2004

    • 著者名/発表者名
      T Nozaki, S Kado, A Hattori, K Okazaki, N Muto
    • 雑誌名

      Studies in surface science and catalysis, Natural gas conversion VII, Elsevier. 147

      ページ: 505-510

  • [雑誌論文] 大気圧非平衡プラズマの構造と物質変換への応用2004

    • 著者名/発表者名
      野崎智洋, 岡崎健, Joachim Heberlein, Uwe Kortshagen
    • 雑誌名

      真空誌 47(12)

      ページ: 847-853

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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