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2004 年度 実績報告書

分散型電源が連系された配電ネットワークの次世代運用形態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16760223
研究機関福井大学

研究代表者

林 泰弘  福井大学, 工学部, 助教授 (40257209)

キーワード配電ネットワーク / 分散型電源 / 電圧制御 / 供給信頼度
研究概要

本年度は,分散型電源が連系された配電ネットワークの電圧制御問題を,分散型電源が連系された配電系統において,柱上変圧器を介して供給される需要家受電電圧(単相)が適正範囲内(101±6V)であり,かつ,配電線の送出し電圧(三相)が適正範囲内であるという制約条件下で,配電用変圧器タップの1日の総切替回数と電圧目標値誤差二乗和の重み付け和が最小となる送出し電圧の24時間プロフィールを決定する問題として定式化し,その問題の効率的な解法として,先端的最適化理論である縮約二分木(ROBDD)に基づく手法を開発した。開発手法は,分散型電源が連系された配電系統の高圧配電線の三相電圧が適正範囲内であり,かつ,配電用変圧器の長寿命化と電圧変動余裕の最大化を踏まえた最適な送出し電圧プロフィールを厳密な組合せ最適化のアプローチに基づき決定するものであり,手法の特徴としては,以下の2点が挙げられる。
(1)三相潮流計算に基づき前もって送出し電圧の許容範囲を算出して配電用変圧器タップの可動許容範囲を決定しておくことにより,厳密な組合せ最適化手法が適用できるレベルまで問題の規模を縮小させることを可能にした点
(2)多数の送出し電圧プロフィール候補の中から,変圧器タップ切替回数の総和が最小であり,かつ,送出し電圧が許容範囲内である候補を全て抽出し,その中で電圧余裕が最大となる送出し電圧プロフィールをROBDDにより厳密かつ迅速に算出できる点
開発手法の妥当性に,1台の太陽光発電システムが高圧連系された配電ネットワークモデル上での計算機シミュレーションにより確認した。
なお,この研究を通して得られた成果は、電気学会の(1)電力・エネルギー部門大会,(2)電力技術・電力系統技術合同研究会,(3)全国大会,にて口頭発表している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Overload Elimination of Second Power System by Load Transfer of Distribution System2004

    • 著者名/発表者名
      H.Takano, Y.Hayashi, J.Matsuki
    • 雑誌名

      Proceedings of International Conference on Electrical Engineering 2004(ICEE2004) OD7-2・192

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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