研究課題
本研究では、シリコンRF-CMOS集積回路素子を用いたユビキタス端末用通信機能モジュールの開発を目指した。本研究で目指す、ユビキタス端末の為の通信機能モジュールをシリコンで実現する為には、アンテナ以下の部分(=フィルタ・アンプ・ミキサ・スイッチ等)と、これらを適宜切り換える制御信号を送る制御ブロック、さらにはそれらを上位概念尾ソフトウェアで制御する例えばJavaプログラム、等が必要である。今年度は、以下の研究を行った。・デュアルゲートFETミキサ、FETスイッチ、MOSFETアンプの3つのシリコン機能ブロックを組み合わせた小機能モジュールを設計し、性能・占有面積・設計難易度の面から総合的に最適な組み合わせ型を検討した。・1.2ミクロンCMOSの高周波測定(本年度購入の高周波測定器にて)の結果を基に、アクティブL・バリアブルCによる整合回路による最適整合を信号電力に対して切り換えて最高効率実現をはかる新しい3パスのドハティアンプの設計・シミュレーションを行い、効率向上を確認した。・携帯電話にも搭載されるJava言語を用いた、複数の通信路を最適に切り替え制御するJavaプログラムを開発した。以上により、シリコンRF-CMOS機能素子群をモジュール化する基礎設計手法の確立と、通信路切り替えのJava制御を行い、基盤要素技術を整えた。次年度はさらなるモジュールの大ブロック化、及び自動インピーダンス整合回路群の設計評価、ならびにJavaによる機能素子群の制御プログラム開発、等を行い、いつでもどこでも、確実に相手にデータを送り届け、且つ受け取るという、真のユビキタス小型端末の開発の基盤技術の構築を目指す。
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すべて 雑誌論文 (6件)
Proc.2004 Int.Tech.Conf.on Circuits/Systems, Computers and Communications(ITC-CSCC 2004), July 6-8,Sendai
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日本エム・イー学会秋季大会(2004年11月愛媛県民文化会館)
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電気学会電気回路研究会(2004年11月、信州大学) ECT-04-80
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