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2004 年度 実績報告書

受動型ワイヤレスセンサを集合した高機能センサシステムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16760288
研究機関千葉大学

研究代表者

大森 達也  千葉大学, 工学部, 助手 (60302527)

キーワードワイヤレス / センサ / BAW / トランスポンダ / 電子回路
研究概要

受動型ワイヤレスセンサを集合した高機能センサシステム実現に向けて、主として無線トランスポンダの回路設計ならびにその実装についての検討を行った。
まず、中継用トランスポンダ開発のためのプラットフォームを設計・試作した。この結果、極めて低消費電力な近距離多機能無線中継用プラットフォームの作製に成功した。これにより、このプラットフォーム使用を前提としてのワイヤレスセンサシステム構築に関する研究が可能となった。なお、ここで作製した無線中継用プラットフォームは、ワンチップマイコンを用いたことで容易に仕様変更可能となっており、さまざまな無線中継アプリケーションに対し柔軟に対応することが可能となっている。したがって、これら応用についても、検討を行っていく予定である。さらに、この検討で得られた回路技術を応用し、光ファイバリング干渉計を利用した振動検知センサにおけるパルス分離装置やSAWの伝搬可視化における高速測定システムの構築も行った。
次に、再現性の良いBAWワイヤレスセンサユニットの構造について検討を行った。具体的には、従来のセンサ構造を見直し、基板裏面の反射抑制層として、金属紛を混合した樹脂を塗布する方法を詳細に検討した。数値シミュレーションの結果、適切な混合比の樹脂を用いることで、容易にBAWセンサの構成が可能であることが確認され、今後、この技術を利用したセンサ構成を実現する予定である。また、本年度は、周波数挿引型トランシーバの初段で利用することを想定し、超広帯域なSAWフィルタについての検討も行った。これにより、高周波における超広帯域フィルタの構成や、設計方法についての知見が得られた。
以上の成果を踏まえ、引続き受動型ワイヤレスセンサを集合した高機能センサシステム実現に向けた検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] レーザプローブによるUHF帯弾性表面波伝搬の可視化2005

    • 著者名/発表者名
      橋本, 上妻, 大森, 山口
    • 雑誌名

      2005年 日本音響学会講演論文集

      ページ: 691-694

  • [雑誌論文] Cu電極/LiNbO_3基板構造SAW共振子における不要応答の検討2005

    • 著者名/発表者名
      横山, 松田, 大森, 橋本, 山口
    • 雑誌名

      日本学術振興会第150委員会第91回研究会資料

      ページ: 27-32

  • [雑誌論文] Ultra-wideband surface acoustic wave devices using Cu-grating/rotated-YX-LiNbO3 substrate structure2004

    • 著者名/発表者名
      K.Hashimoto, H.Asano, T.Omori, M.Yamaguchi
    • 雑誌名

      Jpn.J.Appl.Phys 43 Part1,5B

      ページ: 3063-3066

  • [雑誌論文] A position-detectable optical distributed vibration sensor using an additional sub-loop2004

    • 著者名/発表者名
      T.Omori, K.Hashimoto, M.Yamaguchi
    • 雑誌名

      Proc.IEEE Sensor symposium 2004

      ページ: 583-586

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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