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2004 年度 実績報告書

MPにおける最適辞書設計と低ビットレート画像符号化システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16760296
研究機関金沢大学

研究代表者

今村 幸祐  金沢大学, 自然科学研究科, 講師 (00324096)

キーワード画像符号化 / Matching Pursuits / 動き補償予測 / 低ビットレート / サブバンド分割 / 最急降下法 / 辞書設計
研究概要

Matching Pursuitsは、符号化対象信号に適した辞書を用いて信号を近似する手法であり、信号電力が最も大きい信号成分から近似を行うため、低いビットレート時に高い符号化効率が得られる。動き補償予測とMatching Pursuitsを組み合わせた低ビットレート画像符号化アルゴリズムの開発を目的としている。
本年度の研究によって得られた成果は大きく以下の2つである。
1.Matching Pursuits符号化では、対象画像の近似に用いる辞書が、再生品質に大きく影響する。そこで対象画像をサブバンド分割し、各帯域の周波数特性に適した辞書を設計することで、符号化効率の向上を試みた。その結果、低ビットレート時の効率を維持したままで、比較的高ビットレート時の符号化効率が向上した。また、帯域分割画像のサブサンプリングに伴い、帯域に応じた辞書サイズでの縮小を行うことで、符号化処理時間の削減も実現した。
2.動き補償予測において、勾配法の一種である最急降下法を用いた動きベクトル検出の高速化を行った。その際に最も問題となる局所解問題に対する手法として、適応的な初期値設定と、階層化手法を適用し、局所解への陥りを低減した。この手法により、Full Searchに近い予測特性のまま、動きベクトル検出の計算量を大幅に削減することが可能となった。
現在、学習によるMatching Pursuitsの辞書設計法と、幾何変換による、二次元分離可能な斜め輪郭状パターン辞書の実現に関する検討を進めている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 動き補償予測誤差画像に対するサブバンドMatching Pursuits符号化2004

    • 著者名/発表者名
      今村幸祐, 石崎智範, 橋本秀雄
    • 雑誌名

      映像情報メディア学会誌 58・4

      ページ: 580-583

  • [雑誌論文] 最急降下法を用いた動きベクトル検出における局所解の回避とその効果2004

    • 著者名/発表者名
      今村幸祐, 中西靖人, 橋本秀雄
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 45・11

      ページ: 2528-2531

  • [雑誌論文] Fast VQ Encoding Algorithms using Angular Constraint2004

    • 著者名/発表者名
      K.Imamura, A.Awilem, H.Hashimoto
    • 雑誌名

      Proceedings of 2004 IEEE International Conference on Image Processing (ICIP 2004) 1

      ページ: 3161-3164

  • [雑誌論文] Matching Pursuitsにおける斜めパターン対応辞書と学習による設計2004

    • 著者名/発表者名
      加古真哉, 今村幸祐, 橋本秀雄
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 IE2004-106

      ページ: 89-94

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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