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2006 年度 実績報告書

量子化フーリエ変換にもとづくW-CDMAとOFDMの実現手法の統一化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16760307
研究機関首都大学東京

研究代表者

西川 清史  首都大学東京, システムデザイン研究科, 助教授 (40254148)

キーワードOFDM / CDMA / 適応フィルタ / RLS / 有限語長
研究概要

W-CDMAおよびマルチキャリア変調方式は,高速な無線通信を実現するための代表的な変調方式であり,携帯電話や無線LANなどの技術に利用されている.両変調方式は,今後の無線通信において重要な役割を担うものと思われる.このため,一台の受信機において両方式に対応することが可能となれば,さまざまな規格の通信方式に使用することが可能となる.
本研究では,W-CDMAおよびOFDMを利用した無線通信の重要な構成要素のひとつである,適応等価器に関する研究を行った.適応等価器は,通信路におけるマルチパスおよび雑音成分の影響によるビット誤り率の改善を可能とする.CDMAにもとづく無線通信では,RAKE受信機を用いることが一般的である.一方,OFDMにもとづく無線通信では,周波数等価技術が一般に使用される.W-CDMAおよびODFMの両方式に使用可能な適応等価器の実現は,高度な無線端末を実現する上で,より重要性を増してくるものと期待される.
適応等価器は,環境の学習を自律的に行うことを可能とする適応フィルタを用いて,構成される.広く知られている適応フィルタの学習アルゴリズムとして,最小平均二乗(LMS)および再帰最小二乗(RLS)がある.LMSアルゴリズムは,学習速度が遅いことが知られているが,低い演算精度でも安定した特性を実現可能である.一方RLSアルゴリズムは高速な学習を可能とするが,高い演算精度が必要となる.このため,通信機器などにRLSアルゴリズムを使用することは困難な場合が多い.
本研究では,RLSアルゴリズムの動作を低い演算精度の元で安定させることで,学習性能の向上を検討した.RLSアルゴリズムによる適応フィルタのエイリアスフリー適応サブバンドフィルタ構成を提案し,必要となる演算精度を低減可能となることを示した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Alias Free Subband Adaptive Filter Based on Recursive Least Squares Algorithm for Finite Word-Length2006

    • 著者名/発表者名
      K.Endo, K.Nishikawa, H.Kiya
    • 雑誌名

      Prof.International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications (CDROM)

  • [雑誌論文] 固定小数点のためのAFSAFによるRLS適応フィルタの構成法2006

    • 著者名/発表者名
      遠藤 耕太, 西川 清史, 貴家 仁志
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 信号処理研究会技術研究報告 SIP2006-43

      ページ: 73-78

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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