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2006 年度 実績報告書

データベーストロバスト学習制御とその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16760342
研究機関大阪大学

研究代表者

木山 健  大阪大学, 大学院工学研究科, 招へい研究員 (80362656)

キーワードロバスト制御 / 線形行列不等式 / ランク条件 / 凸緩和方法 / 数値最適化 / モデル集合 / 学習 / 時系列データ
研究概要

制御対象の入出力時系列データに基づくオンラインでのロバスト制御系設計を行うため,まず,その基礎となるオフラインでの一般的なロバスト制御系設計問題,さらに,制御対象とコントローラの同時設計問題が可解であるための必要十分条件が,線形行列不等式(LMI)にランク条件が付加された形式で記述可能なことを示しました.また,このランク条件付きLMI問題の解法として,拡張された線形化法を提案しました.この方法の検証を行いましたところ,従来の代表的数値最適化方法である射影法と比較し解の精度を下げることなく,計算量をかなり軽減化可能という結果を得ました.ただし,この可解条件を解こうとした場合,拡張された線形化法であっても計算量が非常に増してしまうため,オンラインでの制御対象のモデル化とコントローラの同時設計を意味する学習制御への計算量の負荷のさらなる低減化を考え,LMIでの同時設計問題を検討しその解決方法の見通しを得てきました.計画当初とは予想外の拡張された線形化法(凸緩和方法)からLMI(内点法)に基づく同時設計方法への転換とのことで,同時設計の前に基礎的な結果としてLMIによる制御入力の飽和などを有する分散型制御系設計の結果をまず導出しました.以上を踏まえ,拡張された線形化法とLMIによる方法のこれまでの研究成果をいくつかの国内外の学会発表および雑誌への論文掲載や投稿もいたしました.また,これらの制御理論面の結果を受け,簡便なモーターを例に実機検証を行うための実験環境を構築し,実機での制御を考えた場合に問題となる,入力飽和などの非線形性へ対処および,数式モデルをたてる状態方程式表現に関する研究も平行して行い,これらの研究成果の雑誌への論文掲載なども実行いたしました.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] l2性能保証領域に基づく飽和を有する離散時間ロバスト制御系の切替制御と実験的検証2007

    • 著者名/発表者名
      木山 健
    • 雑誌名

      システム制御情報学会論文誌 20巻6号(掲載予定)

  • [雑誌論文] 物理的・工学的実情との整合性を考慮した和分型状態方程式表現-基礎的性質および安定性の解析2006

    • 著者名/発表者名
      木山 健
    • 雑誌名

      システム制御情報学会論文誌 19巻4号

      ページ: 132-141

  • [雑誌論文] 和分型/差分型状態方程式表現に基づくロバスト制御系の解析/設計条件の関運牲について2006

    • 著者名/発表者名
      木山 健
    • 雑誌名

      システム制御情報学会論文誌 19巻10号

      ページ: 400-409

  • [雑誌論文] The relation between polytopic and multiplier approaches for anti-windup control synthesis2006

    • 著者名/発表者名
      Tsuyoshi Kiyama
    • 雑誌名

      Proceedings of 5th IFAC Symposium on Robust Control Design (CD-ROM)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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