研究概要 |
(1)シルト粒子群の力学挙動に関する実験及び現地観測 珪砂(0.2〜0.3mm)に着色されたシルト粒子群(0.075mm以下,特注)を混ぜ合わせ,数種類の混合砂を用意し,規則波等(現有の回流水槽,造波水槽を利用)を作用させ,特殊光源の下,高速度ビデオカメラによって着色シルト群の移動・流出状況を撮影した. 次いで,購入した流体計測ソフトおよび濃度変位計測ソフトによって,シルト粒子群の力学挙動を解明した.同時に,濁度計(購入予定)によって着色シルト粒子群による濁度を測定した. また,同様の計測を現地においても行い,水中ビデオカメラおよび特殊ライトによって,干潟シルト群の挙動特性を明らかにした. (2)シルト粒子群-気液混相シミュレーション技法の開発 実スケールに即した大規模体系の固気液三相流体現象を解析対象とするEuler型解法と,個別の砂粒子挙動を直接計算するLagrange型追跡法の両手法の利点を統合することにより,流れの素過程から大規模体系流れまでを同時に取り扱うことが可能な(N+2)Field-Model(NP2モデルに基づく,N分散相二流体モデル型の干潟流動・地形変化予測シミュレーション法を新たに提案し,その干潟域への適用性を検討した.
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