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2005 年度 実績報告書

西太平洋におけるモンスーンと季節内振動に対応した季節変化に関する観測的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16760416
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

久保田 尚之  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究センター, 研究員 (40359211)

キーワードモンスーン / 気象観測 / 降水量 / 季節変化 / パラオ共和国
研究概要

1.観測測器の設置とデータ回収
パラオ共和国のハトホベイ(トビ)島(北緯3度東経131度)とソンソロール島(北緯5度東経132度)へ行き、昨年度設置した雨量計の観測を確認し、観測データを回収した。両島の間にあるプルアナ島(北緯4度東経131度)に新たに雨量計を設置し、観測を開始させた。現地政府機関と観測所の用地借用交渉を行なった。
2.本観測データを用いた解析
パラオ共和国内には3ヶ所の本観測データに加えて既存の海洋研究開発機構が設置したペリリュー観測所、NOAA(アメリカ海洋大気庁)のコロール観測所の降水量データを用いて解析を行なった。モンスーンに合わせて降水量が最大となる時期が南側で6月、北側で7月と南北で異なることが明らかになった。11月以降ラニーニャがはっきりと現れ、その影響によりパラオ全体で降水量が増加していた。
3.過去の観測データの収集
パラオ共和国で過去に行なわれた観測データを広く収集した。NOAAによる観測が7ヶ所、海洋研究開発機構による観測が2ヶ所、戦前の旧南洋庁による観測が7ヶ所で行なわれており、一部は現在も継続的に観測が行なわれていることがわかった。
4.過去のデータを用いた解析
ハトホベイ島では1939年-1941年の観測データがあり、2005年の本観測と比較した。いずれも6月に降水量の最大が現れることが明らかとなった。また過去のデータから南北風の季節変化が顕著に現れていた。これはQuikSCATの衛星の広域の地上風データの解析によって、海洋大陸域を吹き抜けるモンスーンに伴う風の季節変化を表していることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Observations of the structures of deep convections and their environment during the active phase of an Madden-Julian oscillation event over the equatorial western Pacific2006

    • 著者名/発表者名
      Kubota, H.
    • 雑誌名

      Journal of the Meteorological Society of Japan 84・1

      ページ: 115-128

  • [雑誌論文] Seasonal variations of precipitation properties associated with monsoon over Palau in the western Pacific2005

    • 著者名/発表者名
      Kubota, H.
    • 雑誌名

      Journal of Hydrometeorology 6・4

      ページ: 518-531

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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