研究概要 |
本研究は,札幌市の小規模のオフィスビル(4000m^2以下)を対象として,様々な省エネルギー施策のMAS(マルチエージェントシミュレーション)を用いた,効果解析を目的としている. 平成16年には以下の事項を実施した. 1.オフィスビルの性能別エネルギー使用量データの補強 1-1.オフィスビルのエネルギー実測データの補強: 本研究以前に,建築のエネルギー消費調査研究委員会(平成12-13年度),北海道住宅エネルギー消費実態調査(平成14-15年度),外断熱建物に関する評価手法検討資料作成業務(平成13,14,15年度)で北海道の事務所建築のエネルギー消費データを収集してきた.現在,これらのデータに解析を加えシミュレーション用のデータベース作成を実施している. 1-2.温熱環境数値シミュレーターを使用した外皮性能別エネルギー使用量の算出 温熱環境・エネルギーの数値シミュレーションを実施した.現在,建築のエネルギー消費調査研究委員会(平成12-13年度)のデータを加え,MAS用のオフィスエージェントを作成している. 2.資料調査によるMAS用データベース作成 2-1.積算資料等を用いて改築,改修に要する金額データの作成 建物の外装改修,設備改修,内装改修にかかる費用を算出し,オフィスエージェントの改修,改築イベントに対応するデータベースを作成した. 平成17年度は,実際にMASを動かすために,テナント,ビルオーナーのエージェントを作成する.
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