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2004 年度 実績報告書

観光資源の戦略的整備のための景観解析・整備システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16760494
研究機関大分大学

研究代表者

姫野 由香  大分大学, 工学部, 助手 (10325699)

キーワード景観 / 構図 / 観光資源 / 解析 / 湯けむり
研究概要

本研究における主要な研究対象である「湯けむり」はこれまで正確な位置やその特徴も把握されていなかったため、本年度はまず、その調査と得られた調査結果が今後、更新・管理されていくためのシステムを検討した。
GPSを用いた大規模景観構成要素「湯けむり」の分布調査を実施し、GISによるデータ整備と湯けむりの規模や噴気口の種類等の特徴を把握した。また、当該地域で現在みられる「湯けむり景観」を抽出し具体的な景観整備指針を示すことを目的に、抽出された景観の解析を行った。得られた結果を以下に列挙する。
◆湯けむりのデータ整備による管理システムの構築
1.研究対象地域内で湯けむりの「規模、噴気の状況、噴気口の種類、噴気の写真、地図上での位置」とGPSによる「位置情報」を把握した。
2.その結果、対象地域に見られる湯けむりには噴気口により5つのタイプがある事がわかり、調査結果をGIS上で管理できるようデータ化した。
3.さらに地域を絞って、現地踏査で得られた地図上での正確な位置とGPAによって得られた位置情報の誤差を算出し、GIS上における今後のデータ更新、管理の可能性を試験的に確認した。
但し、湯けむりは気温や湿度、風に影響されるため予定より調査に時間を要したため、GPAを利用した調査は全ての対象地域で実施できなかった。よって次年度早々にデータを完成させ誤差を再検討する必要がある。
◆景観操作に準用可能な解析手法による湯けむり景観の解析
1.研究対象地域内にある8つの温泉郷と行政機関の集中する地区を加えた計9地区にて、主要な幹線道路沿いからみられる、湯けむり景観を写真撮影により網羅的に抽出し、ワーキンググループ内である一定の基準により164シーンに研究対象を絞った。
2.それらの景観構図を解析することで現在9タィプの湯けむり景観が対象地域内に存在することを明確にした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 観光地における戦略的な景観整備・誘導システムの提案-その1-2004

    • 著者名/発表者名
      姫野由香, 穴見修司, 佐藤誠治(他2名)
    • 雑誌名

      (社)日本建築学会2004年度大会学術講演梗概集 F-1分冊

      ページ: 239-240

  • [雑誌論文] 観光地における戦略的な景観整備・誘導システムの提案-その2-2004

    • 著者名/発表者名
      姫野由香, 松尾沙央里, 佐藤誠治(他2名)
    • 雑誌名

      (社)日本建築学会2004年度大会学術講演梗概集 F-1分冊

      ページ: 241-242

  • [図書] 地形モデルによる大規模景観の解析と景観誘導システムに関する研究2004

    • 著者名/発表者名
      姫野由香
    • 総ページ数
      241

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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