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2005 年度 実績報告書

高流動性社会を背景とした過疎地の集落環境利用管理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16760502
研究機関神戸大学

研究代表者

山崎 義人  神戸大学, 自然科学研究科, COE研究員 (60350427)

キーワード高流動性社会 / 集落環境 / 人口増加 / 坊勢島 / 転居 / 新宅分け / 住宅条件
研究概要

本年度は、昨年度に引き続き、兵庫県飾磨郡家島町に属する人口増加を続けてきた坊勢島に着目し研究を行ってきた。
特に、「新宅わけ」という息子が結婚し世帯を構えるときに新宅を与えるという慣行があり、このような住宅条件と人口増加との関係性があるのではないかと仮説を設定し、結婚による世帯分離や転居を中心に、坊勢島での実態を把握した。
「新宅分け」がどのように行われているかを知るため、過去25年の住宅地図で各5年間隔に、1度でも記載変更があった場所の件数を数えてみた。すると、5年間で200件前後の記載事項の変更が継続して行われていることがわかった。このことから、島全体で住宅資産の流動性がかなり高く、「新宅分け」に限らず、島内での転居が多く行われていると考えられる。
次に、旧集落地域と新興市街地地域を対象としてアンケート調査を行い島民の転居歴について把握した。旧集落地域で約半数、新興市街地で9割が少なくとも島内で1度は転居していることがわかった。その主な理由として世帯主の結婚、子どもの成長、世帯主の隠居があげられ、ライフステージに合わせて、島内で転居をして確保する実態が明らかになった。
さらに、島内における住宅および宅地のやり取りの経緯を把握するためにヒアリング調査を行った。家族・親戚や知り合い、仕事仲間の間で、無償提供および売買がおこなわれ、島全体として住宅資産を融通し合う実態が明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 人口増加をしつづける坊勢島についての基礎調査2005

    • 著者名/発表者名
      山崎義人
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集 E-2分冊

      ページ: 699-700

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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