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2005 年度 実績報告書

近代建築における異文化の受容に関する環境デザイン論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16760518
研究機関広島大学

研究代表者

千代 章一郎  広島大学, 大学院工学研究科, 助教授 (30303853)

キーワード近代建築史 / ル・コルビュジエ / アーメダバード / 環境デザイン論 / サラバイ邸 / 建築的景観 / 壁
研究概要

アーメダバードにおけるル・コルビュジエの建築制作の全体像の見取り図を把握した前年度の成果に基づき、本年度はとくに、アーメダバードのサラバイ邸Villa Sarabhaiの制作過程について詳細な分析を試み、ル・コルビュジエにおける敷地環境の解釈、既得の建築語彙のアーメダバードへの適応法などの一端を明らかにし、建築意匠論的な手法による環境デザイン論の構築を試みた。さらにサラバイ邸と類似する建築形式であるパリのジャウル邸Maisons Jaoul邸の分析を試み、敷地の異なる二つの制作過程を比較検討することによって、インドにおける建築制作の特殊性、およびル・コルビュジエの建築制作における普遍性について考察した。
また、ル・コルビュジエの建築語彙として「屋根」に加えて「壁」に着目し、その環境デザイン的な分析を試みた。「屋根」は2類型に分類できるのに対して、「壁」に関しては5類型(「水平横長窓」「ガラス壁」「ロジア」「ビリーズ・ソレイユ」「クラウストラ」)に分類でき、全制作過程を分析した結果、ル・コルビュジエの後期建築制作においては、「壁」の透明化と非透明化が両義的にデザインされることが明らかになった。
一方、インドにおける伝統建築のル・コルビュジエの受容、デザインへの影響に関しては、アーメダバードだけではなく、チャンディガールを含めて分析を進め、フランスを中心とした建築制作とインドにおける建築制作の差異への影響について、調査を進めている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ル・ゴルビュジエの建築制作過程におけるヴォールト屋根に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      松本幸子
    • 雑誌名

      日本建築学会中国支部研究報告集 29

      ページ: 741-744

  • [雑誌論文] ル・コルビュジエの建築作品における「壁」の変容(1)-『全作品集』を通して-2006

    • 著者名/発表者名
      斎藤康男
    • 雑誌名

      日本建築学会中国支部研究報告集 29

      ページ: 745-748

  • [雑誌論文] Idea of Environment and Architectural Form in India by Le Corbusier - On the Creation of Villa Shodhan at Ahmedabad -2005

    • 著者名/発表者名
      Shoichiro Sendai
    • 雑誌名

      Journal of Asian Architecture and Building Engineering 4・1

      ページ: 37-42

  • [雑誌論文] ル・コルビュジエのアーメダバッドの『手帖』における敷地周辺環境の描写と建築作品への具現化2005

    • 著者名/発表者名
      三吉智恵
    • 雑誌名

      日本建築学会近畿支部研究報告集 45

      ページ: 873-876

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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