研究概要 |
MWW型ゼオライトの固体酸触媒しての形状選択性の発現理由について研究を進めている。 本研究では,メタノールによるトルエンのアルキル化をテスト反応としている。この反応では通常オルトパラ配向性によりオルトキシレンが主生成物となるが,MWW型ゼオライトではパラキシレンが形状選択的に生成することを実証した。とりわけ,ゼオライトの新輝合成法であるドライゲルコンバージョン法で調製したMWW型ゼオライトでは,高いパラキシレン選択性が得られることを見出し,高性能な固体酸触媒の開発を実現した。 またこの成果を国内外での学会発表を行うとともに,学術誌にて報告している。 本研究は引き続き,MWW型ゼオライトを研究題材として,固体酸触媒としての酸の強さや三点を形成するアルミニウムの安定性について検討を進めていく予定である。
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