研究概要 |
(1)Synechocystis sp. PCC6803において自身の発現量が光の有無により変化する転写制御因子の候補slr0653,sll0485,sll0687,sll0789,sll0856,sll1205,sll1594,sll1742,sll2012,slr0741,slr1545,slr1564,slr1909の遺伝子破壊コンストラクトを作製し、これらを用いて8種の遺伝子破壊株を作製した。 (2)Synechocystis sp. PCC6803においてフィコビリソームの構成成分をコードし、光応答性遺伝子sll1471遺伝子の発現を制御している可能性が高いOmpR型転写因子Slr1584についてその認識配列を特定すべくゲルシフトアッセイを行った結果、sll1471の上流域に存在するダイレクトリピート配列CTTTCCGATTT-CTTTACGATTTに得意的に結合することが明らかとなった。 (3)Synechocystis sp. PCC6803において強光照射により発現が誘導されるカロテノイド代謝に関わる酵素の遺伝子slr1254,sll1541,slr1293遺伝子の発現を制御していることが予想されるAraC型転写因子Slr1213を特定した。さらにSlr1213の働きがフィトクロム様タンパク質Slr1212により制御されていることを示唆する結果を得た。
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