• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

新しいユビキチン様タンパク質を介した植物細胞分裂における微小管制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16770039
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

日渡 祐二  基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 助手 (10373193)

キーワードコケ植物 / 細胞分裂 / 細胞伸長 / ユビキチン様タンパク質
研究概要

微小管は植物細胞の分裂において紡錘体やフラグモプラストの構成に中心的な役割をするが、その制御の全体像は明らかではない。ヒメツリガネゴケ頂端分裂細胞に発現する姉妹遺伝子yh78とpph27a22はユビキチン様モチーフをもつ2型ユビキチン様タンパク質(UBL)をコードし、細胞分裂の各過程で微小管の制御を行う因子であると考えられる。本年度では、これらのUBLと相互作用する因子を同定することを主目的に研究を遂行し次の成果を得た。
1.yh78、pph27a22の26Sプロテアソームに対する関連性について、酵母two-hybrid系を用いて調べ、pph27a22のユビキチン様ドメインが26SプロテアソームのサブユニットPpMCB1と相互作用することがわかった。さらに免疫組織染色により、pph27a22とPpMCB1の頂端細胞内の局在が重なることを確認した。以上からこれらのUBLは26Sプロテアソームと相互作用することが示唆された。
2.これらのUBLと相互作用する因子を探索するために、頂端分裂細胞に富む組織由来のcDNAライブラリーを用いて酵母two-hybridスリーニングを行った。pph27a22と相互作用する因子として、DnaJ様タンパク質、グアニンヌクレオチド交換因子類似タンパク質など計9種類の因子を同定した。従って、これらのUBLは頂端細胞で様々な因子と相互作用する可能性が示唆された。同定した因子については生化学的な検討とともに機能解析を進めている。
3.抗pph27a22抗体を作製するために、大腸菌を用いてpph27a22の組み換えタンパク質を産生した。この組み換えタンパク質を用いて抗pph27a22抗体を作製中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Isolation of mutant lines with decreased numbers of chloroplasts per cell from a tagged mutant library of the moss Physcomitrella patens.2005

    • 著者名/発表者名
      Hayashida, A
    • 雑誌名

      Plant Biology

  • [図書] New Frontiers in Bryology : Physiology, Molecular Biology & Applied Genomics2004

    • 著者名/発表者名
      Fujita, T.
    • 総ページ数
      22
    • 出版者
      Kluwer Academic Publishers

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi