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2004 年度 実績報告書

Mrc1及びTof1タンパク質による複製複合体安定化機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16770136
研究機関東京工業大学

研究代表者

坂東 優篤  東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 助手 (90360627)

キーワードDNA複製 / Mrc1 / Tof1 / チェックポイント / 複製フォーク / 安定化
研究概要

出芽酵母複製チェックポイント因子であるMrc1及びTof1は、S期中において複製複合体の構成因子で、複製複合体の安定化に機能することが明らかになっている。今回、新たにTof1と相互作用する因子としてCsm3を見出し、Csm3がMrc1やTof1と同様に複製複合体の安定化に機能することを明らかにした。3因子の欠損株の解析から、Tof1及びCsm3は、協調的にMcmヘリカーゼを介して複製フォークに作用し機能すること、またMrc1は、Tof1及びCsm3が欠損すると複製フォークとの相互作用が不安定になることから、Tof1/Csm3複合体依存的に複製フォークと相互結合することが明らかとなった。Mrc1及びTof1は、ヒドロキシウレアによるDNAチェックポイント活性化時においてMec1やRad53キナーゼによりリン酸化修飾を受けることを明らかにした。このリン酸化した因子が、複製チェックポイント活性化に伴う複製フォークの進行の制御に機能する可能性が考えられる。さらに、詳細なタンパク質自体の制御領域を明らかにするため、Mrc1、Tof1のN末端及びC末端から部分欠損変異株を作製した。その解析から、Mrc1は、C末端側に複製フォークに含まれるMcmヘリカーゼとの相互作用領域とN末端側にMec1との作用領域及びRad53活性化領域が存在することを示唆する結果が得られた。また、Tof1は、532-828アミノ酸領域内にCsm3及びMcmヘリカーゼと相互作用する領域が存在することが明らかとなった。現在、詳細な機能領域の決定及び複製フォーク安定化機構を解明するため、解析を進めている。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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