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2004 年度 実績報告書

大豆フラボノイド水酸化酵素遺伝子の有する耐冷性機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16780005
研究機関独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構

研究代表者

戸田 恭子  独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 作物研究所・畑作物研究部, 研究員 (10360447)

キーワード大豆 / 耐冷性 / フラボノイド / F3'H / 珠皮 / 根粒
研究概要

大豆の低温ストレス耐性と毛茸や種皮色などの外観形質との関連性は、従来から指摘されてはいたが、因果関係についてはほとんど何も分かっていなかった。今年度は、低温ストレス耐性との関係を明らかにするために、毛茸や種皮色などの形質に関与するフラボノイド水酸化酵素遺伝子.(F3'H遺伝子)の発現組織、発現ステージを調べた。F3'H遺伝子が機能する大豆系統の植物組織から調製した全RNAを用いたノザン解析の結果、発現シグナルを開花期、根、葉、花の全RNAから検出した。また、組織抽出液を用いたウェスタン解析の結果、未熟珠皮に比較的強い発現シグナルを見出した。さらに、組織切片を用いた抗体染色の結果、珠皮、根の通道組織、根粒の皮相に発現シグナルを検出した。一方、F3'H遺伝子の機能しない大豆系統からは、発現シグナルは検出されなかった。大豆は、開花期の低温ストレスの影響で、珠皮の裂皮や根粒活性の低下などが起こることが知られている。これらの結果より、F3'H遺伝子が、開花期の低温ストレスに対する耐性に関与することが示唆された。今年度はまた、F3'H遺伝子の上流の塩基配列を解析し、品種・系統間に多型があることを見出した。さらに、高発現プロモータである35SプロモータやF3'HプロモータをF3'H遺伝子の上流に繋いだ形質転換用ベクターを構築し、F3'H遺伝子が機能しない大豆品種の不定胚にパーティクルガンにより同ベクターを導入した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Fine mapping of the FT1 locus for soybean flowering time using a residual heterozygous line derived from a recombinant inbred line2005

    • 著者名/発表者名
      N.Yamanaka, S.Watanabe, K.Toda, K.Hayashi, H.Fuchigami, R.Takahashi, K Harada
    • 雑誌名

      Theoretical and Applied Genetics 110

      ページ: 634-639

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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