1.プロモーター解析 マイクロアレイ解析から選抜した病原菌接種により高発現するプロモーター(patatin related protein、auxin repressed protein、glutathione S-transferase、P450、PR4、PR1のプロモーター)にレポーター遺伝子(GUS)を融合して導入した形質転換植物へ5mMサリチル酸、1mMエチレン(エテフォン)および300μM BTHを噴霧処理した。PR1プロモーターおよびP450プロモーターはサリチル酸およびBTHに強く応答した。また、PR4プロモーターはエチレンにのみ強く応答した。これに対して、patatin related protein、auxin repressed protein、glutathione S-transferaseのプロモーターはサリチル酸、BTHおよびエチレンに対して強く応答した。そこで、patatin related protein、auxin repressed protein、glutathione S-transferaseについて、プロモーターのdeletionシリーズを作製し、レポーター遺伝子(GUS)を融合して導入した形質転換植物を作製した。現在、これらの植物についてプロモーター活性を測定中である。 2.病害ストレス抵抗性植物の作出 前述の病原菌接種により高発現する遺伝子であるpatatin related proteinの開始コドンより上流約1.5kbpをクローニングし、この下流にpad3遺伝子を融合して導入した形質転換植物を作製した。現在この植物の病害耐性の評価を行っている。
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