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2004 年度 実績報告書

土壌-大気間の温室効果ガス移動に及ぼす表層土壌の不均一性の影響

研究課題

研究課題/領域番号 16780166
研究機関東京大学

研究代表者

藤川 智紀  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (60361573)

キーワード地球温暖化 / 土壌 / ガスフラックス / 温室効果ガス
研究概要

地球温暖化の原因として大気中の温室効果ガス濃度の上昇が挙げられるが,土壌から大気への温室効果ガスの移動量に関しては未だに不明な点が多く,このことが正確な地球温暖化予測が困難な原因の一つとなっている.本研究では,土壌,特に農地土壌からの温室効果ガスの発生量をより正確に見積もるため,ガス移動の空間的不均一性に注目して,表層土壌のガス移動特性および,ガス発生量を測定した.土壌中のガス移動の主要な要素であるガス拡散移動の特性である,ガス拡散係数を測定したところ,沖積土壌では,攪乱しない土壌の拡散係数は,同じ密度の攪乱した土壌の拡散係数に比べて,非常に大きな値となることが,また火山灰土壌では,撹乱した土壌の拡散係数と撹乱しない土壌の拡散係数が近い値を示すことが明らかになった.このことから,土壌構造がガス拡散移動に大きな影響を与えていることが示唆され,地表からのガス発生が,大きな不均一性を持つ表層土壌の構造に影響を受け,空間的に不均一性を有することが予想された.現在,現場のガス発生量,土壌のガス拡散係数,土壌水分量,土壌の密度などの測定をおこなっており,それぞれの値のばらつきとガス発生量のばらつきの関係を明らかにするためのデータを解析中である.

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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