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2005 年度 実績報告書

効率的な赤肉生産のためのMyostatin遺伝子による骨格筋形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16780198
研究機関独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構

研究代表者

柴田 昌宏  独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 近畿中国四国農業研究センター畜産草地部, 主任研究官 (60370631)

キーワード骨格筋 / myostatin / 筋芽細胞 / 黒毛和種 / プロテオーム / 遺伝子発現
研究概要

ウシにおける効率的な赤肉生産の確立に向け、骨格筋成長の抑制的調節因子として注目されているMyostatin遺伝子を軸とした骨格筋形成について、黒毛和種生体および細胞を使用し、遺伝子およびタンパク質の発現解析を中心に分子レベルでの検討を行った。
黒毛和種生体レベルでの研究実績の概要
黒毛和種の胎子期においてMyostatin遺伝子の強発現が認められたことから、この時期における骨格筋組織のプロテオーム解析を実施した。胎齢5、8ヵ月齢および出生後22ヶ月齢の異なる3ステージの骨格筋組織を対象に、発現タンパク質の網羅的解析を実施し、一部の発現スポットについて、タンパク質の同定を行った。骨格筋タンパク質を可溶性および不溶性画分に分画し、2次元電気泳動法による分離展開した結果、それぞれ発現強度が異なる39および27スポットを検出した。この中で、胎子期に特異的に発現しているスポットとして、トランスフェリンおよび抗トリプシンなどが質量分析法またはアミノ酸シークエンス法から同定できた。質量分析法で推定が可能となったタンパク質の70%以上は骨格筋の構造タンパク質であった。また、アミノ酸シークエンス法からウシ骨格筋組織の60%以上はN末端が修飾されていることが明らかとなった。
黒毛和種細胞レベルでの研究実績の概要
筋芽細胞の分化後に形成される筋管において、Myostatin遺伝子の強発現が認められたことから、同遺伝子の機能阻害法による機能解析を実施した。Myostatin遺伝子の発現を約70%ノックダウンできるsiRNAを使い、筋芽細胞分化後の形態変化および関連遺伝子の発現解析を行った結果、分化誘導後の筋管の形態について、顕著な変化は認められなかった。関連遺伝子の発現解析について、筋芽細胞の分化に関与しているMyogeninの発現増加が認められ、Myostatinとの関与が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ウシ筋芽細胞の筋管形成期におけるMyostatinの機能解析2005

    • 著者名/発表者名
      柴田昌弘, 松本和典, 門脇基二
    • 雑誌名

      第28回日本分子生物学会年会要旨

      ページ: 684

  • [雑誌論文] 黒毛和種発育過程における骨格筋発現蛋白質の網羅的解析2005

    • 著者名/発表者名
      柴田昌弘, 松本和典, 相川勝弘
    • 雑誌名

      日本畜産学会第105回大会講演要旨

      ページ: 79

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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