セリン/スレオニン残基の0-N-アセチルグルコサミン(0-GlcNAc)修飾は、タンパク質の機能調節に関わる翻訳後修飾として近年注目を集めている。0-GlcNAc修飾されるアミノ酸残基は、リン酸化を受けるセリン/スレオニン残基と同じもしくはその近傍にあることから、0-GlcNAc化はそれ自身がタンパク質の機能を調節するとともに、リン酸化を抑制することで複雑にタンパク室の機能を調整していると考えられている。 0-GlcNAcが結合したペプチドを、GlcNAcと親和性のあるレクチンWGAにより濃縮しLC/MSにて検出した。MS/MSスペクトルにGlcNAc由来のm/z204のフラグメントイオンが強く検出され、MSデータをアミノ酸修飾としてGlcNAcを設定しデータベース検索することよりペプチドを同定することが出来た。しかしながら、質量分析装置を汚すのか、感度の低下が起きたりした。そこでより良い試料調製法を検討するとともに、高感度化および差異解析を行うため修飾等を検討中である
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