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2004 年度 実績報告書

骨格筋ならびにその支配神経の再生メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 16790119
研究機関金沢大学

研究代表者

下川 隆  金沢大学, 医学系研究科, 講師 (70302841)

キーワード骨格筋 / 再生 / 有尾両生類 / 筋組織 / 四肢筋 / 再生芽 / 筋切除 / 筋再生
研究概要

有尾両生類(Ambystoma mexicanum)を用いて、四肢の筋の再生メカニズムの解明を試みた。本年度は、筋の部分的切除を行い、その再生様式について検討を行った。
前肢において、橈骨・尺骨の中央より遠位部を切除した場合に、切断面組織から再生芽が形成され、切除された構造物すべてが再生された。その際、部分的に切除された筋では、切除されずに残っている筋に、遠位部分が付加される形で、再生が行われていた。
筋の近位部分(起始側、体幹側)を切除した場合には、頭側(橈側)と尾側(尺側)においてその再生様式が異なっていた。まず頭側の場合には、筋の近位部分を切除した場合に、筋がほとんど再生されなかった。切除されていない筋残存部分は、わずかに萎縮するが、ほとんど変化を示さなかった。次に、尾側の場合には、筋の近位部分を切除すると、筋残存部分に付加されるように再生が行われていた。しかしながら、その構造は明瞭ではなく、正常な構造が形成されることはなかった。このように尾側と頭側とでは、筋切除に対する再生反応に違いが認められたが、これは、頭側と尾側の組織の反応性の差異によるものと考えられた。本研究では、頭側の筋を部分切除した場合には、ほとんど組織の再生が起こらなかったが、尾側では、切除した部分から再生芽が形成され、最終的に指が形成された。このように再生能は尾側組織の方が頭側組織よりも強く、この違いが、筋の再生にも現れているものと考えられた。尾側で筋近位部を切除した場合に、切除部分から指が形成されることから、切除部分よりも遠位の構造物が形成されている可能性があると考えられた。すなわち、尾側で筋近位部切除した場合に再生される筋は組織構造は明瞭ではないが、切除面から遠位部分が付加されるように再生されている可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Nerve supply to the soft palate muscles with special reference to the distribution of the lesser palatine nerve2005

    • 著者名/発表者名
      Takashi SHIMOKAWA
    • 雑誌名

      Cleft Palate-Craniofacial Journal 42(In press)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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