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2004 年度 実績報告書

Na^+/Ca^<2+>交換体を介する心機能制御

研究課題

研究課題/領域番号 16790149
研究機関山形大学

研究代表者

西丸 和秀  山形大学, 医学部, 助手 (60361250)

キーワードNa^+ / Ca^<2+>交換体 / 心筋 / エンドセリン / Ca^<2+>トランジェント
研究概要

Ca^<2+>蛍光指示薬indo-1を負荷したマウス単離心室筋細胞を用い、エンドセリン-1(ET-1)の作用とそれに対するNa^+/Ca^<2+>交換体の関与について検討を行った。ET-1は単離心室筋細胞の細胞長変化およびCa^<2+>トランジェントのピークを濃度依存的に減少させたが、その作用はNa^+/Ca^<2+>交換体の特異的阻害薬で大きく抑制された。一方、Ca^<2+>チャネル阻害薬はET-1の作用に影響を与えなかった事より、ET-1はNa^+/Ca^<2+>交換体を活性化し、それによるCa^<2+>排泄能の上昇が陰性変力作用に寄与している事が示された。
さらにNa^+/Ca^<2+>交換体活性化の細胞内情報伝達経路についても薬理学的検討を加えた。アイソザイム非選択的なプロテイン・キナーゼC(PKC)の阻害薬はET-1の作用を大きく抑制したが、Ca^<2+>依存性のPKCアイソザイム選択的な阻害薬はET-1の作用に影響を与えなかった。PKC活性化のセカンド・メッセンジャーであるヂアシルグリセロール(DAG)の産生経路についても検討を行ったが、酵素ホスホリパーゼC(PLC)の阻害薬、および同じくホスホリパーゼD(PLD)の阻害薬は共にET-1の細胞長変化およびCa^<2+>トランジェントに対する作用を部分的に抑制した。以上の結果、ET-1によるNa^+/Ca^<2+>交換体の活性化はCa^<2+>非依存性のPKCアイソザイムを介し、そのPKC活性化にはPLCを介する経路とPLDを介する経路が共に寄与している事が示された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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