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2004 年度 実績報告書

RNA干渉法による骨肉腫肺転移の阻止

研究課題

研究課題/領域番号 16790202
研究機関東京大学

研究代表者

鹿島 健司  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70292729)

キーワード骨肉腫 / 肺転移 / RNAi / Gene Chip / S100A4
研究概要

申請時の予備実験結果を再検討した結果、マウス骨肉腫高転移株LM8細胞及びその親株であるDunn細胞に於いて、VE-cadherinの発現はほとんど認められなかった。このため、最新のGeneChip(Mouse Genome 430 2.0,Affymetrix社)を用いて再検討を行ったところ、同様の結果であった。そこで、LM8細胞で発現の亢進が認められる遺伝子を検討した所、Dunn細胞と比較してS100A4遺伝子の10倍以上発現の亢進が認められた。Real-Time PCR法による検討においても8倍程度の発現亢進が確認され、免疫組織化学においてもLM8細胞では高発現が認められた。
S100a4はカルシウム結合蛋白であり、細胞運動能を亢進し、メラノーマや腺癌において転移や浸潤に関連すると考えられている。そこで、特異的なRNA干渉を生じるヘアピン構造を含む2本鎖RNAを発現し、ネオマイシン耐性遺伝子発現カセットを含み、さらにトランスポゾン及びインスレーター配列により安定発現を可能にしたプラスミドベクターを作製した。本ベクターをトランスポゼース発現ベクターと共にLM8細胞に導入したところ、S100a4の発現が98%低下したクローン(S100i clone)を得た。現在、この細胞及びコントロール細胞を用いて、in vitroでの運動能や増殖能、マウス接種による腫瘍形成能・転移能に関して検討を行っている。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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