1990年より開始した我々のOsaka Registry(小児期発症1型糖尿病患者データベース)をもとに、今回の調査対象者および対象方法の検討を実施。既登録患者のうち本疫学的調査研究への協力に対する同意を確認出来ているものの現数およびその調査方法、連絡方法を抽出し、本調査開始の準備とす。調査内容の検討では、前回の調査と同じく、糖尿病関連の各合併症発症状況および血糖管理状況や生活状況についての回答をもとめ、さらに合併症に関する質問項目には国際的な糖尿病合併症調査に使用されているDiaComp Studyの調査様式に基づいた内容項目を追加した調査票を作成した。既登録患者に対する調査方法には、直接に郵送にて調査票を配布し回答可能である場合と、通院医療機関における主治医を通じての調査票配布を希望するものがある。調査票回収には本人よりの郵送による返信をもって行った。その回答内容が外部に露見しないように開封部分などを糊づける調査用紙を作成し、さらにその記載内容も個人名は記入せずに登録されたID番号のみで処理できる調査票とした。平成16年9月末日にて調査票回収は終了。回収された調査票の回答内容の登録を行いながら、回答のあった対象者への回答受領の通知および調査協力に対する礼状郵送を今年度中に完了した。さらに、現在集計中である回答の報告書は作業継続中である。同時に、今回の調査票には今後の疫学的調査協力に対する意思確認も実施し、同意の得られなかっ対象者は継続調査対象から除外することとした。 病院調査における1型糖尿病新規発症患者の登録作業は進行中であり、調査対象となる医療機関リストの作成および調査票の確認、登録方法の検討を行っている。
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