本調査はWHOの標準化された方式に則って訪問面接調査を行っている。事前に佐野市、実際に調査を実施する3地区の自治会の了解を得て、栃木県佐野市で行っており、自治医科大学の倫理審査委員会での承認も受けている。 佐野市役所で正規の住民基本台帳閲覧手続きを経たのち、調査地区の約3400世帯の20歳以上の住民7169人から調査対象者1041人(浅沼町327人、植上町342人、高萩町372人)を無作為抽出した(抽出率14.5%)。また、同時に本調査のための調査員を佐野市周辺在住の保健師、看護師、栄養士、薬剤師などの有資格者に限って募集し、調査のためのトレーニング研修会を行い、最終的に14人(すべて女性)を確保した。 調査は佐野市、安足および佐野健康福祉センターと自治医科大学公衆衛生学教室とが連携して行い、自治医科大学公衆衛生学教室を地域調査センターとし、調査実務に関する事務局を佐野健康福祉センターに置き、データのバックアップ、パソコンなど調査関連用品の管理などを行った。 抽出された調査対象者には佐野市長名の調査依頼状と調査内容についての説明用パンフレットを担当調査員が郵送したのち、訪問または電話により直接コンタクトし、調査への協力の意志を確認した。調査はコンピューターと所定の調査ソフトウエアを用いて行い、回答内容はその場でコンピューターに入力をした。 抽出総数1041人から対象外の111人を除いた中で、550人に対し面接調査を実施し終了した。最終的な調査への協力率は59.1%であった。
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