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2004 年度 実績報告書

癌化におけるde novo DNA methyltransferaseの重要性

研究課題

研究課題/領域番号 16790451
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

川田 一郎  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00327503)

キーワード肺癌 / DNAメチル化 / DNAメチルトランスフェラーゼ
研究概要

(1)NHBE肺癌発生モデルを用いたDMT3b1/2とDMT3b3の機能的差異の検討
NHBEに癌遺伝子であるテロメラーゼ,SV40ラージT抗原,H-rasを順次導入し,細胞を癌化させた.DMT3bの各spliced formを個別に評価するために,RNA interference(RNAi)の原理を用いて,各spliced formにだけ含まれるシークエンスに対する2本鎖のRNAオリゴヌクレオチドを設計し,癌化したNHBEに対し,すべてのDMT3b,DNMT3b1/3b2のみ,あるいはDNMT3b3のみを特異的にノックアウトした.特異的にノックアウトされたかどうかは,同様に各spliced formにだけ含まれるシークエンスから設計した,プライマーおよびプローブを用いて,定量的PCRにより確認した.その結果,各siRNA処理により,各spliced formが特異的に抑制されていることが確認された。
今後,各spliced formのノックアウトが確認されたこれらの細胞を用いて,コロニー形成能を比較し,癌化能への影響や,DNAメチル化との関連を検討する.機能的差異が存在することが確認されれば,各spliced formに対するRNAiで処理した癌化NHBEを用いて,標的遺伝子の検出を試みる.
(2)肺癌臨床検体を用いた検討
現在までにinformed consentが得られている数例の凍結標本に対して,microdissection法により,腫瘍部位および正常部位から検体を採取し、DNMT3bの発現を検討した。数例での検討結果であるが、全DNMT3bに関しては腫瘍部位での発現に差が認められなかったのに対し、spliced formのうちDNMT3b3は腫瘍部位で正常に比し高発現していた。今後症例を集積してさらに検証を進めていく予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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