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2005 年度 実績報告書

腎尿細管細胞のマグネシウム輸送担体のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 16790476
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

大城戸 一郎  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40372966)

キーワードマグネシウム / 輸送蛋白質
研究概要

1.マグネシウム(Mg)輸送蛋白質の候補遺伝子のスクリーニング:
作製したMg耐性細胞と対照野性株細胞より各々mRNAを抽出してcDNAを合成した。これらを用いてDNAマイクロアレイを用いて両細胞の遺伝子を比較し、Mg耐性細胞に特異的に発現が増加している遺伝子を選出した。200個近くの候補遺伝子が認められた。その中で、既知の遺伝子が52個ほど同定された。残りは機能未知の遺伝子であった。現在各々の遺伝子について機能・発現を検討しているところである。
2.Mg輸送蛋白質の同定:
上記遺伝子の中から、Mg輸送活性を示す可能性がある膜タンパク質を選出した。CRR-9 (Cisplatin-resitance related genes)遺伝子のcDNAを動物細胞一過性発現ベクターに組み込み、リポフェクチン法を用いて野生体細胞に遺伝子導入した。各々の細胞内Mgイオン濃度測定を行った。Mgイオン濃度は蛍光Mg指示薬furaptraのAM体を細胞に導入し、その350nm励起及び380nm励起蛍光の強度比から細胞内Mgイオン濃度を求めた。遺伝子導入した細胞でのMg輸送活性は野性株と比して変化を示さなかった。しかしながら、ノザンブロット法によるmRNA量を耐性細胞と野性株を比較すると、明らかに耐性細胞ではmRNAの増加を認めた。そのため、間接的にCRR-9はMg輸送活性に影響を与えている可能性が示唆された。
その他にcalcineurin B subunit, lymphocyte cytosolic protein 1が候補遺伝子として考えられたため、同様に一過性発現ベクターに組み込み野性株に遺伝子導入した。Mg耐性の獲得を得られるか検討したが、高Mg培養液での耐性は得られなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Enhanced sodium-dependent extrusion of magnesium in mutant cells established from a mouse renal tubular cell line.2005

    • 著者名/発表者名
      Watanabe M, Konishi M, Ohkido I
    • 雑誌名

      Am J Physiol Renal Physiol 289・4

      ページ: F742-F748

  • [雑誌論文] 臨床分子内分泌学3 副甲状腺ホルモン 腎への作用2005

    • 著者名/発表者名
      大城戸一郎, 原 志野, 重松 隆
    • 雑誌名

      日本臨床 63・10

      ページ: 321-324

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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