• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

IGA腎症における病変特異的遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16790480
研究機関(財)田附興風会

研究代表者

田原 佐知子  財団法人田附興風会, 医学研究所・第1研究部, 研究員 (70373206)

キーワードHIGAマウス / IgA腎症 / QTL解析 / TGFβ / 糸球体IgA沈着 / 高IgA血症
研究概要

1)BALB/cマウス(血清IgA低値、IgA分子では単量体が中心)とHIGAマウスとの交配により、244のF2マウスを作成し、維持した。これらを、40週まで飼育して、血中IgAと糸球体のIgA沈着を観察した。
2)マイクロサテライトマーカーを1染色体について6〜10個合計105御選択した。
3)F2マウスの肝臓よりDNAを抽出し、PCR,SSLPprimerにて40cyclePCRの後、5%アガロースゲルにて電気泳動を行い、各マイクロサテライトマーカーの遺伝子型をHIGA型、BALB/c型に分け、表現型(IgA値、高IgA値と糸球体IgA沈着)とマーカーの遺伝子型との連鎖をt検定およびQTL解析ソフト「Qgene」を用いてlogarithm of odds(LOD)値を用いて決めた。
4)現在までの所、高IgA値に関しては2個の確かなQTLが染色体2番(LOD=5.01)染色体4番(LOD=4.45)に、近似のQTLが染色体1番(LOD=3.49)に確認されている。
5)また、糸球体IgA沈着に関しては、染色体15番に見いだされた。
以上の結果は、まとめて現在投稿中(Nogaki F, Tahara S et al. Kidney Int)である。
一方、F2マウスの血中IgA値と腎沈着IgAの強度の相関については、さらに今後検討するところである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] もやもや病に対するバイパス手術によって、血中レニンと血圧が正常化した腎血管性高血圧の1症例2004

    • 著者名/発表者名
      田中麻理, 辻井知美, 田原佐知子, 米本智美, 塚本達雄, 武曾恵理
    • 雑誌名

      Therapeutic Research 25(8)

      ページ: 1639-1462

  • [雑誌論文] 閉塞性動脈硬化症(ASO)を発症した血液透析(HD)患者に対するLDL吸着(LDL-A)におけるブラジキニンの血中動態へのHD併用の影響2004

    • 著者名/発表者名
      深澤晃, 馬場隆行, 矢板直, 岩谷欣吾, 田原佐知子, 田中麻理, 米本智美, 塚本達雄, 武曾恵理
    • 雑誌名

      Therapeutic Research 25(9)

      ページ: 1858-1860

  • [雑誌論文] ぶどう膜炎と血清ACE高値からサルコイドーシスが疑われた末梢性T細胞リンパ腫の一剖検例2004

    • 著者名/発表者名
      田原佐知子, 冨岡洋海, 多田公英, 岩崎博信, 橋本公夫
    • 雑誌名

      サルコイドーシス/肉芽腫性疾患 24(1)

      ページ: 77-82

  • [雑誌論文] MPO-ANCA関連腎炎再発症例における免疫グロブリン大量療法(IVIg)前後の免疫動態

    • 著者名/発表者名
      宇野賀津子, 古宮俊幸, 猪原登志子, 田原佐知子, 田中麻理, 米本智美, 塚本達雄, 深津敦司, 北 徹, 岸田綱太郎, 武曾恵理
    • 雑誌名

      Pharma Medica. (印刷中)

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi