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2004 年度 実績報告書

髄液ProSAAS(a granin-like neuroendocrine peptide precursor)測定によるアルツハイマー病早期診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16790484
研究機関山形大学

研究代表者

和田 学  山形大学, 医学部, 助手 (90333955)

キーワードproSAAS / Alzheimer病 / tau
研究概要

私たちはピック病の剖検脳に認められるピック小体にproSAASのN末断片が蓄積していることを見出し(Kikuchi et al.,BBRC,2003)、またアルツハイマー病剖検脳に見られるタウ封入体がproSAASのN末断片に対するラット抗血清により免疫染色されることを報告した(Wada et al.,Neurosci Lett,2004)。今回、ヒトproSAASのN末断片に対するポリクローナル抗体の作成を行った。
1)抗体の作製
proSAAS 42-59、91-101、179-189、210-222アミノ酸部位を合成し、それぞれウサギに免疫して抗血清を採取した。ウサギに免疫して得られた抗血清の一部はprotein AカラムにてIgGに精製した。このIgGとproSAAS合成ペプチドの反応性は免疫源を固相したELISA測定系で確認した。
2)脳組織抽出液をサンプルとしたウエスタンブロット
脳組織抽出液200μlを透析後、10μlのサンプルを電気泳動しPVDF膜に転写した。その後、上述の抗血清(proSAASアミノ酸部位42-59免疫抗体をM01、91-101免疫抗体をAb-1、179-189免疫抗体をAb-2、210-222免疫抗体をAb-3とする)とそれぞれ反応させ、ウエスタンブロットを施行した。その結果、M01、Ab-1及びAb-2では21kDaに単一のバンドとして確認された。一方、Ab-3を用いたウエスタンブロットでは免疫反応を確認できなかった。このことから、M01、Ab-1及びAb-2は生体内のproSAASとの反応性を持つものと考えられた。
今後、この抗体を用い、免疫組織化学的検討および髄液proSAAS測定系を検討する予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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