研究概要 |
ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を用いた破骨細胞形成系の確立 1)Ficoll-Paqueを用いて健常人協力者よりPBMCを回収し、10%FBS・M-CSF(25ng/ml)入りαMEMにて培養を行い、4日目よりODFを加えて(5-100ng/mlの範囲)、培養を継続し、多核巨細胞への分化を確認した。 2)Ficoll-Paqueを用いて健常人協力者よりPBMCを回収し、マグネットビーズと抗ヒトCD14モノクローナル抗体を用いてCD14(+)細胞を分離し、10%FBS・M-CSF(25ng/ml)入りαMEMにて培養を行い、Trypsin-EDTA処理して、dish付着細胞を回収し、再度10%FBS・M-CSF(25ng/ml)入りαMEMに浮遊させ,ODFの濃度を変えて添加した。(5-100ng/mlの範囲)その結果、ODFの濃度依存性に多核巨細胞への分化が誘導された。 3)成熟破骨細胞への分化確認の為,1)2)にて回収した多核巨細胞についてTRAP(Tartrate-resistant Acid Phosphatase)染色を行い,陽性であることより、成熟破骨細胞への分化であろうことを確認した。また、成熟破骨細胞の機能を有するか否かを確認するため、TRAP,RANK(receptor activator of NFkappaB), osteoprotegerin, Cathepsin KのmRNA発現をRT-PCRで確認を試みたが、結果が安定せず、成熟破骨細胞機能の確認は、今後の検討課題と考えられた。
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