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2005 年度 実績報告書

移植後早期の造血、免疫機構再構築を目指した造血幹細胞増幅の基盤技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16790573
研究機関京都大学

研究代表者

平松 英文  京都大学, 医学研究科, 助手 (40362503)

キーワードNOD / SCID / γ_c^<null>(NOG)マウス / ヒト造血幹細胞 / 臍帯血 / 体外増幅
研究概要

より鋭敏なヒト造血幹細胞移植モデルマウスを作製する目的で開発した
NOD/SCID/g_c^<null>(NOG)マウスは、従来のNOD/SCIDマウスに比べて遥かに効率よくヒト造血細胞が生着する。臍帯血由来CD34陽性細胞10万個を移植すると3ヶ月後には骨髄、脾臓においてヒト血球は70%にも達した。また、このマウスに生着した細胞を詳細に検討してみると、骨髄球系、赤芽球系、巨核球系、リンパ球系のすべての血球が分化、増殖していることがわかった。特筆すべきこととしてこのマウスモデルではヒトT細胞、NK細胞が分化、増殖し、これらのリンパ球はサイトカイン産生能や細胞障害能を有するなど従来のマウスモデルでは全く見られなかった特徴を有していることを確認した。このマウスを用いることでヒト造血幹細胞移植に酷似した動物モデルを作製することが可能になった。臍帯血由来のヒト造血幹細胞分画としてCD34陽性細胞を分離し、Stem cell factor, IL-6, soluble IL-6 receptor, Flt-3 ligand, Thrombopoietinの存在下に1週間培養した。細胞数は60〜80倍に増え、コロニー形成数も10倍以上に達した。増幅した細胞をNOGマウスに移植し、4週後ないし8週後において解析すると顆粒球系のみならず、B細胞、T細胞など多系列に分化する細胞の生着を認めた。ヒト細胞の割合は現在までのところ有意な差を認めていないものの、我々の培養系が多分化能を保持したまま増殖を可能にしていることが示された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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