研究概要 |
平成16年度実績報告書に示した5つのデータセットのうち成長曲線未報告であった(2)2000年度、0-5歳、頭囲(厚生労働省)(3)1992-1994年度、5-20歳、頭囲、手掌長、手指長、眼間距離、耳長(人間生活工学研究センター)(4)1990年度、0-5歳、頭囲(厚生労働省)を用い、成長曲線をそれぞれ作成、A)日本人小児における体型変化あるいは体型のバランス変化を明らかにするために、年代別の成長曲線を同一のグラフ上に提示し年代間比較を、B)日本人小児における身体的特徴を明らかにするために、既報の諸外国における成長曲線との国際間比較を行った。1)頭囲の成長曲線からA)日本人乳幼児の頭囲は1990年度および2000年度の年代間において変化なし、B)国際的基準値(Nellhaus G : Pediatrics 41:106,1968)と比較し1990-1994年度(1990年度0-5歳および1992-1994年度5-20歳データ)における日本人小児の頭囲は、乳幼児期ではほぼ同等、あるいはやや小さく、7歳以降では大きいことが示された。2)手掌長、手指長、眼間距離、耳長の成長曲線からB)国際的基準値(Feingold M & Bossert WH : Birth Defects 10[Supple 13],1974)と比較し、1992-1994年度における日本人小児の手掌長は小さく、手指長(第3指長)はほぼ同等、すなわち相対的第3指長(第3指長/総手長)が大きいこと、眼間距離は大きく、耳長は小さいことが示された。
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