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2004 年度 実績報告書

アンジオテンシンII受容体阻害による抗腫瘍効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16790603
研究機関久留米大学

研究代表者

江上 公康  久留米大学, 医学部, 助手 (20373136)

キーワードアンジオテンシン / 抗腫瘍効果 / 血管新生 / MCP-1
研究概要

我々のおこなってきた研究では、アンジオテンシンII受容体抑制による抗腫瘍効果はマクロファージを介する炎症機序が抑制されるために引き起こされることが示唆された。詳しいメカニズムを解朋するために、マクロファージの遊走に重要な役割を果たしているMCP-1(monocyte echemoattractant prorein-1)の強力な阻害遺伝子である7ND遺伝子を導入したモデルを用いて抗腫瘍効果を検討した。マウスmelanoma細胞を培養し継代させ増やした後,(A)Wild typeマウス(WT)群、(B)WT+7ND導入マウス(7ND)群にわけ、それぞれ腫瘍細胞を皮下投与し、腫瘍増殖を検討した。結果は、7ND群で有意に腫瘍増殖が抑制され、E4/80抗体を用いた免疫染色にて7ND群で有意に組織中のマクロファージが減少しており、ELISAでも7ND群でMCP-1が減少しており、腫瘍増殖においてマクロファージが重要な役割を果たすことが分かった。
アンジオテンシンII受容体ノックアウトマウスにおいて内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の発現がmRNAレベルで著明に抑制されていることから、次に腫瘍増殖におけるeNOSの関係を検討した。
(A)Wild typeマウス(WT)群、(B)eNOS欠損マウス(eNOS)群、(C)WT+L-NAME投与群にわけ、それぞれマウスmelanoma細胞を皮下に接種し腫瘍増殖を比較した。WT群とeNOS群の比較においてeNOS群で有意に腫瘍増殖が抑制されたが、eNOS阻害薬であるL-NAME投与群ではWT群と有意差は認めなかった。この機序は現在のところ不明であり、今後検討していく予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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