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2004 年度 実績報告書

好中球性皮膚疾患における好中球活性化パターンのDNAマイクロアレイを用いた解析

研究課題

研究課題/領域番号 16790618
研究機関東北大学

研究代表者

小澤 麻紀  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10333791)

キーワード膿疱性乾癬 / 好中球 / マイクロアレイ / サイトカイン / サイトカイン受容体
研究概要

健常人および膿疱性乾癬の患者より採取した血液から顆粒球を濃度勾配遠心によって分離し、total RNAを抽出した。抽出したRNAからcDNAさらにcRNAを作成し、これを50000個のヒトの遺伝子をマッピングしたスライドにハイブリダイザーションさせ、専用スキャナで読み取り、解析した。従来病態に関連するとされているサイトカインとその受容体、シグナル伝達系の遺伝子を解析の対象とした。
TNF関連因子では、TNF receptor superfamily, member 18、TNF receptor-associated factor 2において、膿疱性乾癬患者由来の好中球で健常者よりも高い発現が認められた。TNF superfamily, member 18の発現は膿疱性乾癬患者で健常者よりも高い傾向があったが、発現量自体は低値であった。
CSF関連因子では、CSF3は膿疱性乾癬患者で健常人よりも高い発現がみられた。CSF1およびCSF2に関しては健常者、膿疱性乾癬患者とも発現量が低かった。それぞれの受容体の発現はむしろ健常人の方が高値であった。
補体関連因子では、C3、C4、C6、H factor-related 4、complement receptor 2の発現が膿疱性乾癬患者で健常人よりも高かった。D component of complement、properdin P factor、DAF(CD55)、CD11bの発現は健常人でより高い傾向がみられた。
IL-8に関しては、サイトカインおよび受容体ともに膿疱性乾癬患者では健常人に比べて低い発現量を示した。IL-6、IFN-γについては発現量の差はみられなかった。
STAT1〜6では、STAT4において、発現量自体は低値であるが膿疱性乾癬患者で健常人より高い傾向がみられた。他の因子については、いずれも健常人の方が高い発現を示した。
GATA1〜6では、GATA2の発現が膿疱性乾癬患者で高かった。GATA3は両者とも発現が低く、他の因子については発現量の差はなかった。
PPARについては両者の発現量の差はなかった。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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