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2005 年度 実績報告書

同種皮膚移植片拒絶反応のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16790626
研究機関新潟大学

研究代表者

伊藤 明子  新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (80361898)

キーワード同種皮膚移植片拒絶反応 / NK細胞 / CD4 T細胞 / 抗アシアロGM1
研究概要

平成16年度は育児休業等の取得に伴い交付申請を保留し、今年度から研究を開始した。
1.マウス移植モデルの作成
SCIDマウスにB6クラスIIノックアウトマウスの体幹の皮膚を移植したのち、BALB/c CD4 T細胞を腹腔内に移入することにより、CD4 T細胞が,直接同種皮膚移植片をアロ認識できないような、いわゆる間接認識機構(indirect pathway)による同種皮膚移植編拒絶モデルを作成した。本モデルにおいて、B6ノックアウトマウスの皮膚は、CD4 T細胞移入後、約20から30日で拒絶された。
2.拒絶片局所浸潤細胞の解析
これまでのところ、同種移植片の拒絶には、T細胞のほか、NK細胞、マクロファージ、好酸球などの細胞が関与するという報告がある。我々は、indirect pathwayによる同種皮膚移植片拒絶反応に関与するエフェクター細胞を調べるため、本モデルにおいてCD4 T細胞を移入後、拒絶が完了する前に移植片を採取し、移植片(拒絶片)に浸潤している細胞を、免疫組織、及びフローサイトメトリーで解析をした。その結果、移植片内へのCD4 T細胞の浸潤とNK細胞、マクロファージの浸潤を確認したが、好酸球の浸潤は確認できなかった。
3.エフェクター細胞の解析`
2.で拒絶片内への浸潤を確認したNK細胞の関与を調べるために、本モデルに抗アシアロGM1抗体の腹腔内投与を行ったところ、移植片生着期間の明らかな延長をみた。
以上より、NK細胞が同種皮膚移植片拒絶反応において何らかの重要な役割を果たしていると考え、現在、そのエフェクターメカニズムにつき解析を行っている。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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