研究概要 |
1,IL-23遺伝子導入B16F10メラノーマの樹立 マウスp19cDNAを、マウスT細胞からRT-PCRを用いてcloningし発現ベクターへ組み込んだ。既にベクターに組み込んであるマウスIL-12p40とともにlipofection法を用いてB16F10メラノーマ細胞に遺伝子導入を施行した。得られたcloneの培養上清に対してELISA assayを行ない、陽性cloneを選択した。 2,各種モノクローナル抗体の精製および抗体処理を行ったマウスの解析 CD4、CD8、CD25、CD152、IFN-γに対する抗体産生ハイブリドーマを培養し、ヌードマウスに腹腔内投与し、腹水を回収・精製した。精製抗体(CD4、CD8、CD25に対する抗体)をマウスに全身投与後、脾臓を回収し、これらの細胞成分が除去されているかをflowcytometoryを用いて確認した。 3,IL-23遺伝子導入B16F10メラノーマの抗腫瘍効果およびそのエフェクター細胞についての解析 得られたtransformant、B16F10親細胞を同系マウスに皮下接種し、経時的に腫瘍径を計測した。その結果、腫瘍接種初期は、ほとんど抗腫瘍効果を認めなかったが、後期になって少数のマウスで腫瘍径の縮小がみとめられた。
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