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2005 年度 実績報告書

Stem Cell Factor遺伝子の転写調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16790645
研究機関広島大学

研究代表者

三原 祥嗣  広島大学, 自然科学研究支援開発センター, 助手 (90325168)

キーワードStem cell factor / IL-6 / マスト細胞 / 線維芽細 / プロモーター / 転写因子
研究概要

我々は線維芽細胞をIL-6にて刺激すると、線維芽細胞内のSTAT3を介してStem Cell Factor (SCF)が産生されることを明らかにしてきた。さらにSCFの転写調節機構を解析する目的でSCFのプロモーター解析を行った。SCF遺伝子の上流-500〜-1をルシフェラーゼ発現ベクターにサブクローニング後、マウス線維芽細胞NIH3T3に遺伝子導入した。IL-6ファミリーサイトカインであるIL-6,OSM, LIFと、IL-4にて刺激し、ルシフェラーゼ活性を測定したところ、OSM>IL-6>LIFの順で強い活性の上昇が確認されたが、IL-4刺激による活性の上昇はみられなかった。次にSCF遺伝子の上流-450〜-1、-405〜-1、-360〜-1、-300〜-1,-250〜-1、-200〜-1,-100〜-1をそれぞれPCRで増幅し,ルシフェラーゼ発現ベクターにサブクローニングした。同様の方法でルシフェラーゼ活性を測定した結果、-450〜-1、-405〜-1、-360〜-1、-300〜-1のみに活性がみられた。さらに-500〜-386、-500〜-288、-500〜-198、-500〜-103のベクターで同様にルシフェラーゼ活性を測定すると、-500〜-198、-500〜-103のみに活性がみられた。以上の結果から-288〜-250の領域がIL-6ファミリーサイトカイン刺激において重要な領域であることが明らかになった。SCFのプロモーター領域にはSTAT3の結合配列はないが、-288〜-250の領域には転写因子ELK1の結合配列があることより、IL-6ファミリーサイトカイン刺激によりSTAT3とELK1が協調的に働いてSCFのプロモーター活性を上昇させることが示唆された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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