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2004 年度 実績報告書

皮膚悪性腫瘍に対するイシクイモッドの抗腫瘍機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16790653
研究機関岩手医科大学

研究代表者

前田 文彦  岩手医科大学, 医学部, 助手 (60306016)

キーワードイミクイモッド / 皮膚悪性腫瘍 / 外用治療 / アポトーシス
研究概要

イミクイモッドは局所免疫を賦活させ、抗腫瘍効果をもたらす免疫調整物質である。この外用薬は従来尖圭コンジローマに対して用いられ奏功していたが近年皮膚悪性腫瘍に対して用いられ効果があるという報告がされるようになってきた。しかしその機序はいまだ不明な点が多い。今回の研究で、イミクイモッドを腫瘍に外用した場合に起こる細胞内外の変化を検討し、未だに不明なイミクイモッドの抗腫瘍メカニズムを解明し、今よりさらに抗腫瘍活性を高める治療法の確立を目指している。
本年度は、腫瘍切除手術前にネオアジュバンド療法としてイミクイモッドを塗布することに同意頂いた以下皮膚悪性腫瘍(有棘細胞癌、日光角化症、ボーエン病、悪性黒色腫、基底細胞癌)の患者に対して、症例の腫瘍部位にイミクイモッド(Aldara^<TM>)を週3回程度外用し、臨床症状の変化を臨床写真にて比較検討した。また外用前後の皮膚組織を採取し、病理組織学的、免疫組織学的な検討を行った。
現在まだ症例蓄積中ではあるが、1ヶ月間の外用では臨床的に腫瘍の消退には至らなかったが、病理組織検査で腫瘍細胞数は減少し、表皮内表皮下のリンパ球数が増加した。また、3ヶ月間の外用を行った症例では臨床的に皮疹は消失し、組織的にも腫瘍細胞は消失した。腫瘍の増殖能を評価するためにKi-67の免疫染色を行った。Imiquimod外用1ヶ月後で陽性細胞は減少した。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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