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2006 年度 実績報告書

精神生理学的指標を用いた注意欠陥多動性障害の治療反応性予測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16790684
研究機関京都大学

研究代表者

岡田 俊  京都大学, 医学研究科, 助手 (80335249)

キーワード注意欠陥 / 多動性障害 / 広汎性発達障害 / 精神生理学 / 治療反応性 / 重複診断
研究概要

注意欠陥/多動性障害は,多動性-衝動性,不注意に特徴付けられる発達障害であり,先行研究から持続遂行検査や事象関連電位(P300)の潜時,振幅によって評価しうることが明らかにされてきた。一方,広汎性発達障害は,対人関係障害,コミュニケーション障害,反復的で常同的な関心と活動の幅によって特徴付けられるが,しばしば多動性-衝動性,不注意を合併することが知られている。しかし,現行の診断基準では,広汎性発達障害の診断を優先し,注意欠陥/多動性障害を重複診断しないことになっている。我々は,この妥当性を検証するため,多動性-衝動性,不注意を有する発達障害の患者に対して,事象関連電位などの客観的指標を用いて測定し,また治療反応性を評価してきた。その結果,広汎性発達障害のある患者においても,注意欠陥/多動性障害と同様の所見と治療反応性を認めた。このことから,広汎性発達障害においても注意欠陥/多動性障害は併存疾患としてみなしうるものであり,すべての広汎性発達障害の症例において注意欠陥/多動性障害の有無,ならびに多動性-衝動性,不注意の重症度を把握することの重要性が明らかになり,現行の診断基準のあり方に疑問を投げかけるものであった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 広汎性発達障害の認知と行動特性2006

    • 著者名/発表者名
      岡田 俊, 十一元三
    • 雑誌名

      作業療法ジャーナル 40・10

      ページ: 1032

  • [雑誌論文] 注意欠陥/多動性障害の鑑別2006

    • 著者名/発表者名
      岡田 俊
    • 雑誌名

      こころのりんしょうアラカルト 25・2

      ページ: 210

  • [雑誌論文] 発達障害の診断「注意欠陥/多動性障害との鑑別」2006

    • 著者名/発表者名
      岡田 俊
    • 雑誌名

      第26回精神科診断学会シンポジウム抄録 N/A

      ページ: N/A

  • [図書] EBM精神疾患の治療2006

    • 著者名/発表者名
      岡田 俊
    • 総ページ数
      9
    • 出版者
      自閉症は増加しているか?

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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