研究費の支給が平成16年11月と通常より7ヶ月ほど遅かったため、研究開始が遅れた。現在、研究準備がほぼととのった段階にあり、症例の蓄積が始まったところである。したがって、研究発表や論文など具体的な成果はまだ挙がっていない。 これまでに実行したこととしては 1.消化器内科・外科の研究分担者に本研究の趣旨を説明し、協力を要請した。 2.平成17年1月20日に本学倫理委員会に本研究の実施計画書を提出、審査会を経て、2月17日に承認をえた。 3.目標の50例に対し、7例の患者にCT-colonographyと注腸造影を施行した。 4.CT-colonographyの画像を作成するソフトウェアを開発するAZE株式会社に画像の一部を提供し、平成17年4月8-10日に横浜で行われる日本医学放射線学会に併設される機器展示場で展示されることとなった。 5.平成16年度の予算で研究に必要なコンピュータ、スキャナなどの機器を購入、病院の画像診断室に設置した。 今後は、研究計画書で計画したとおり50例を目標に症例数を増やし、平成17年度中にデータを解析して論文を作成し、学会発表を行う予定である。また、AZE社のワークステーションを利用することにより、大腸病変の内視鏡像にくわえて、大腸を切り開き平面的に展開した像や竹状に展開した像、病変部の自由な断面像も作成が可能であり、こうした新しい画像解析法の有効性(特に深達度診断に対する有用性)ついても検討していく所存である。
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