研究概要 |
平成16年度は正常被験者(n=20)に対し,超高速造影核磁気共鳴画像法(Ultra-fast dynamic contrast-enhanced MRI)を様々な造影剤濃度及び投与速度により2回行い,得られたUltra-fast dynamic MR dataをサイバーネット社製画像解析ソフトMATLABOにて開発中の定量的肺血流解析法に基づく肺血流解析ソフトを用いて定量的肺血流パラメーター画像を作成する.ついで,得られた定量的肺血流パラメーター画像上の各肺区域に関心領域(Region of Interest : ROI)を設定し,各肺区域における肺血流パラメーターを求め,最も再現性の良い安定した造影剤投与法を検討した.次いで,臨床上肺梗塞が疑われた患者(n=40)においてUltra-fast dynamic contrast-enhanced MRI,心臓超音波検査(Ultrasound : US)と核医学検査を用いて各肺区域毎の肺局所血流パラメーター(肺血流量,肺血液量,平均通過時間)求め,Ultra-fast dynamic contrast-enhanced MRIより求めた肺血流パラメーターと統計学的に比較検討し,ソフトの改良と造影剤投与法を検討を行った.
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