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2004 年度 実績報告書

肺癌に対する三次元放射線治療における放射線肺臓炎の事前予測モデル

研究課題

研究課題/領域番号 16790739
研究機関北里大学

研究代表者

新部 譲  北里大学, 医学部, 専任講師 (00372912)

キーワード肺癌 / 放射線治療 / 放射線肺臓炎 / 三次元放射線治療 / 事前予測モデル
研究概要

本年度は肺癌における放射線肺臓炎の因子をおもに線量-容積ヒストグラム解析を用いて、retrospectiveな検討とそれに基づくprospectiveな検討をはじめること研究課題とした。Retrospecitveな検討については、2000年11月から2002年10月までに、I期非小細胞肺癌に対して定位照射を施行した19例を解析した。初期照射効果は10例でCR、6例でPRが得られ奏功率は84%であった。2年生存率は63%で、2年原病生存率は87%と対象が手術不能例が多くを占める割に良好な結果であった。肺の有害事象については、NCI-CTCAEver3.0で症候性の肺臓炎を示すgrade2以上の症例は1例のみであった。線量-容積ヒストグラム解析では、症候性の肺臓炎を示した症例を含め、V20は全例で15%未満であった。Prospectiveな検討については、2004年5月-2004年11月までに通常分割法、三次元原体照射および定位照射にて治療した21例を対象とした。肺に対する有害事象はgrade2以上が生じた症例が5例であった。現在までのところ、平均肺照射線量、V5,V10,V20,V40などと有害事象の関連は明らかではないが、肺に基礎疾患をもった症例に限って検討すると、V20は従来の報告(40%以下ではあまり症候性の肺臓炎を生じない)よりもかなり少ない容積で症候性の肺臓炎が生じている傾向が認められ、来年度も引き続き症例を集積してこれらの関係を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] I期非小細胞肺癌に対する定位放射線治療2005

    • 著者名/発表者名
      新部 譲
    • 雑誌名

      呼吸器科 (印刷中)

  • [雑誌論文] Phase II trial of three-dimensional conformal radiation therapy for stage I non-small cell lung cancer (NSCLC) in elderly patients2004

    • 著者名/発表者名
      Yuzuru Niibe
    • 雑誌名

      J Clin Oncol 22-14S

      ページ: 673S

  • [雑誌論文] Ten-year disease-free survival of a small cell lung cancer patient with brain metastasis treated with chemoradiotherapy.2004

    • 著者名/発表者名
      Yuzuru Niibe
    • 雑誌名

      Anticancer Res 24-3b

      ページ: 2097-2100

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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