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2004 年度 実績報告書

放射線治療がん患者のクロモグラニンAを用いた精神的ストレスの評価

研究課題

研究課題/領域番号 16790744
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

関 香織  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40339023)

キーワード放射線治療 / 精神的ストレス / QOL / 唾液中クロモグラニンA
研究概要

クロモグラニンAは近年、「精神的ストレスマーカー」として有用である可能性を示唆する先行研究が報告され始めている。がん患者は精神的にも身体的にもストレスを感じながら、加療を受ける場合が多く、低侵襲に採取できる精神的ストレスの指標となる生体物質を明らかにすることは、がん患者のQOL向上に役立っと考えられる。そこで、唾液中のクロモグラニンAが精神的ストレスの指標となり得るかを検証するために以下の検討を行っている。
(1)検体の安定性を調べるために、唾液採取後、室温保存時間に長短によってクロモグラニンAの測定値の変動を測定したところ、12時間以内までは室温保存で安定な値を示した。室温保存時間が24時間を越えると測定値は低下する傾向であった。
(2)健常ボランティアで唾液中クロモグラニンAの日内変動の有無を調べたところ、一定の日内変動は認められなかった。また、クロモグラニンA値に年齢と性別による一定の傾向は認められなかった。
(3)健常ボランティアに対して、精神的ストレスのある状況(試験前)とストレスから開放された状況(試験終了後)で唾液中クロモグラニンA値を測定した。精神的ストレスのある状況下では唾液中クロモグラニンAは高値を示した。
(4)院内倫理委員会の認証を得て、放射線治療中のがん患者にSTAIアンケート質問表への回答と唾液採取を依頼した。現在49名の患者に対して、書面上で同意を得て、データ収集を行っている。アンケート回答と唾液採取は初回放射線治療直前、治療開始後3週目、治療終了前、治療終了後1ヶ月、3ヶ月に依頼している。データ収集と併行してデータの解析を行っているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 進行食道癌に対する化学放射線療法2004

    • 著者名/発表者名
      三橋紀夫, 関香織, 那須佐知子, 他
    • 雑誌名

      臨床雑誌「外科」 66

      ページ: 1259-1265

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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