フラットパネルディテクタ(FPD)検出型コーンビームCTを撮像装置として水溶性ヨード造影剤を満たしたファントムを撮影し、空間分解能解析に用いる距離および体積データを取得することが平成16年度の研究計画に掲げた到達目標である。比較データとしてI.I. (Image Intensifier)検出型コーンビームCT装置を用いた空間分解能の評価が必要であるが、以前の研究にて取得したデータを検証した結果、とりわけ容積変換に用いるアルゴリズムを本研究にそのまま利用することが困難であることが判明し、追加の検討を行う必要性が生じた。そのための適切なファントムを作成した後、I.I.検出型コーンビームCTを用いて再度データの取得と解析を施行しアルゴリズムの整合性についての検証を行った。検証の結果、I.I.中心部における空間分解能が極めて高いことが導き出され、アルゴリズムについてもFPD検出型コーンビームCTの研究に問題なく適応可能であることが判明した。
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