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2004 年度 実績報告書

細胞接着因子(CD62L)と樹状細胞を用いた遺伝子療法の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 16790764
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

清水 公一  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90256545)

キーワード樹状細胞 / 遺伝子治療 / 接着因子 / 癌ワクチン / ケモカイン
研究概要

GFP遺伝子及びCD62L(L-selectin)をコードするアデノウイルスベクタをそれぞれ作製した。作製されたアデノウイルスベクタで樹状細胞に遺伝子導入を行い、以下の検討を行った。病理学的検索:GFP遺伝子のみ導入されている樹状細胞あるいはGFP+CD62Lを遺伝子導入された樹状細胞をマウスのわき腹に皮下注射した。所属リンパ節内にはCD62Lを導入された樹状細胞は1mm^3あたり30±3個認められたが、GFP遺伝子のみを導入された樹状細胞は1mm^3あたり3±2個しか認められず約10倍の遊走能を示した。免疫応答能の増強の検討:マウス乳癌細胞株(MT-901)を用いて、MT-901を凍結融解して抽出した抗原を樹状細胞にパルスして、マウスを免疫する。1週間おきに3回樹状細胞ワクチン療法で免疫されたマウスから所属リンパ節及び脾臓を摘出し、MT-901に対する特異的細胞傷害活性及びサイトカイン産生を検討した。CD62Lを遺伝子導入された樹状細胞で免疫されたマウスから採取したリンパ節中のT細胞は、腫瘍特異的IFN-γ産生が、遺伝子導入されていない樹状細胞より、約5倍増強した(17710pg/mL/10^6 vs 3542pg/mL/10^6)。また腫瘍特異的細胞障害活性は約2倍増強した(87%vs41%,E/T比50)。脾臓のT細胞でも同様の傾向が認められ、IFN-γ産生は約3倍増強し(13614pg/mL/10^6 vs 4521pg/mL/10^6)、腫瘍特異的細胞障害活性は約1.5倍増強した(76% vs 53%)。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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