研究概要 |
平成15年度にDNAマイクロアレイにて絞り込んだc-fos遺伝子をRT-PCR、Western blottingにて再現性あることを検証した。その結果、フッ化ピリミジン製剤とCPT-11の相互作用についての研究成果がInt J Oncolにpublishされた。 続く検討として、フルツロン、5-FUだけでなく、臨床データが豊富なPMC(UFT+5-FU)の臨床検体に着目した。5-FU代謝酵素関連に絞った約50遺伝子のFocused DNA arrayを用いて抗癌剤治療前後8症例で、アレイ検索を行った。現在結果を解析中であるが、RNAサンプルのqualityに問題があり、十分な解析が行えず、更なる症例を蓄積中である。 また大腸癌細胞株を用いて5-FUとCPT-11の至適投与方を検討した。5-FU/CPT-11の投与はグローバルに認められた標準治療であるが、副作用の問題もあり、欧州、米国を代表とするように、様々な投与方法が行われている。そこで5-FUとCPT-11のsequential effectをp53 mutantとwild株にわけて(LoVo, WST-8)検索した。Cytotoxityとcell cycle distributionをapoptosis assayとflow cytometryを用いて解析した。またsequential effectのより深い解明のためマイクロアレイ解析も行い、現在結果を解析中である。
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