研究概要 |
大腸癌細胞株を用いて5-FUとCPT-11の至適投与方を検討した。5-FU/CPT-11の投与はグローバルに認められた標準治療であるが、副作用の問題もあり、欧州、米国を代表とするように、様々な投与方法が行われている。そこで5-FUとCPT-11のsequential effectをp53 mutantとwild株にわけて(LoVo,WST-8)検索した。Cytotoxityとcell cycle distributionをapoptosis assayとflowcytometryを用いて解析した。 結果5-FU→CPT-11がCPT-11→5-FUよりもより、抗腫瘍効果が高かった。これはp53 mutant wildにかかわらず認められた。そこでこのsequential effect解明のためマイクロアレイ解析を行った。 Lovo cellにおいてはp53経路のapoptosis関連遺伝子がup-regulateしており、Western blotにてもアレイ結果を確認することができた(Int J Oncol 2006/03/17)。 またp53 mutant株においてはapoptosisおよびanti-apoptosis関連遺伝子がさまざまにup、downしており、このcomplexityが、p53 mutant株での治療抵抗性につながっていることが示唆された。現在、この結果も投稿中である。
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