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2004 年度 実績報告書

脳海綿状血管腫におけるVEGF遺伝子発現のPETによる生体画像化法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16790825
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

井上 靖夫  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (60363975)

キーワードVEGF / HGF / cavernous angioma / in site hybridization
研究概要

平成16年度
血管内皮増殖因子(VEGF)mRNAアンチセンスプローブの作成:
11C-ethylketene法を用いて,VEGF mRNAに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドプローブを作成し,in situ hybridizationの結果から効果的なVEGF mRNAに対するアンチセンスプローブのsequenceとして5'-TGG TGA GGT TTG ATC CGC AT-3'が最適なものであることが確認された.一方、11Cで標識したmRNAアンチセンスオリゴヌクレオチドプローブの親和性を調べるために,antisehse-BioMag,およびsense-BioMagを用いin vitro hybridizationの効率を比較したところsense-BioMag fractionの方に35%の親和性の増加が見られた.これにてポジトロン標識アンチセンスプローブでも塩基特異的結合が起こっていることが示された.
Rapid in situ hybridization法によるBrigati標識プローブの病理組織学的検索:
上述の方法により最適化されたアンチセンスプローブのsequenceにもとづき,Brigati標識VEGF mRNAアンチセンスオリゴヌクレオチドプローブを用いて海綿状血管腫切除切片におけるVEGF mRNA発現を組織学的に検討した.海綿状血管腫の手術標本から得た切片を用い,Brigati標識プローブ法によるin situ hybridizationを行いVEGF mRNAの発現を調べた.その結果,新生血管の内皮に発現が多く見られた.すなわち内皮細胞はturnover rateが高いために強くVEGF, HGが強く発現しているものと考えられる.一方,内膜,外膜には発現は少なかった.これらの結果から血管新生がある程度進んだ段階になるとVEGFの発現は減少傾向にあると考えられVEGFの発現が段階に応じてダイナミックに変化していると考えられた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 両側内頚動脈狭窄・閉塞症に対する外科的血行再建術および血管内治療の併用療法2005

    • 著者名/発表者名
      井上靖夫, 法里高, 上田聖, 小坂恭彦, 天神博志, 大和田敬,峯浦一喜
    • 雑誌名

      脳卒中 27巻2号

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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